numの野球・サッカーのルール解説

野球やサッカーの観戦をしていて、ルールが分からず「今のはなんでこういう判定なの?」と疑問に思うようなプレーに、競技規則から判定の理由についてアプローチします。

珍しいケースのオフサイドライン。なぜここなのか分かりますか?

今回は2025年3月16日、明治安田J1リーグ第6節、広島vs柏37分のシーンを取り上げます。

VARオンリーレビューの結果、判定はオフサイドとなりましたが、オフサイドラインを示す青い線の位置が気になった人が多いようなので解説します。

どんなシーン?

2025明治安田J1リーグ第6節、広島vs柏37分のシーンです。

左サイドを小谷松が仕掛けてペナルティーエリア内に入ると、混戦の中からゴール前に出したボールを久保が頭で押し込みましたが、VARオンリーレビューの結果、判定はオフサイドとなり、ゴールは取り消されました。

ちなみに、DAZN公式のポストには「VARの結果オフサイド判定に」と記述がありますが、「ビデオ・アシスタント・レフェリーの結果オフサイド判定に」と書いてあることになるので、表現としては正確さに欠けます。

オフサイドラインの位置が気になる

VARオンリーレビューが行われて判定がオフサイドでノーゴールになった後、中継映像には、バーチャル・オフサイドラインの映像が流れ、オフサイドであることを示していましたが、これを見て青い線が引かれた位置が気になったという人がいるようです。

この瞬間、守備側である広島の選手は入り乱れていて分かりづらいのですが、青い線が引かれた位置は、ぱっと見た感じ、一番後ろの選手であるように感じられます。

実は……

この瞬間、ゴールラインの外側に広島の選手が一人出ています。

このような場合、サッカー競技規則では、次のような取り扱いになると記載されています。

サッカー競技規則 第11条 オフサイド

4. 反則と罰則

…主審の承認なく競技のフィールドを離れた守備側競技者は、オフサイドの判断において、プレーが次に停止されるまで、または守備側チームがボールをハーフウェーラインに向かってプレーし、ボールが自分たちのペナルティーエリアから出るまで、ゴールラインタッチライン上にいるものとする。…

守備の流れの中で、一時的にピッチの外に出てしまった選手は、オフサイドの判断においてはゴールライン上にいるものとして扱われるので、その次にゴールラインに近い選手が「後方から2人目」になります。

ゴールネットの向こう側に選手がいるのがこの角度の映像からでも、よ~く見ると分かりますね。